CILについて

自立生活センター(Center for Independent Living頭文字をとって、CIL)といいます。

重度の障害者の暮らしやすい社会は、誰にとっても暮らしやすい社会

CILもりおかは、平成15年2月に発足しました。
 
自立生活センターは、地域生活をしている障害者がロールモデルとなり、健常者スタッフと協力しながら、重度障害者が地域で生活するための様々な活動を行います。

失敗も含めてさまざまな経験を経てその人の生きていく力になる「エンパワメント」の考え方を大切にします。

障害への理解、障害者の自立(依存先を増やす)を考え、誰もが共に暮らせる共生社会の実現を目指しています。

私たちは、 岩手の盛岡地域を拠点として、 住み慣れた地域で、自分らしく生きられるよう一緒に考え応援していきます。 

  "誰もが暮らしやすい社会"を目指して 

設立時の思い

 幼少期から病院、施設で暮らしていた療護施設入所者が 、平成13年8月、友人から誘われて自薦ヘルパー推進協会盛岡会場での研修会に参加しました。そこで、ひとりのピアカウンセラーに出会いました。その方は、長い療護施設の暮らしを経て地域での生活を始めた方でした。その方は私(設立者)にこう言いました。「あなたの中に、自立に対する強い思いがあったから、今ここにいるのでしょ?」この言葉を聞いた時、自分のこころの中の深いところで眠っていた本当の気持ちが揺り起こされた気持ちがしました。そう、自分はずっと前から地域に出たいと、もがき続けていました。「自分は、ここに来ようという意志を持って、今ここにいる」自分に正直になれた時、これまでの39年間の施設生活から離れようと決め地域生活に向けて動き出しました。そして、自分自身が長い施設生活から離れて自立生活を始めた経験の全てを、次に続く障害者に余すことなく伝えて、ひとりでも多くの仲間の自立の応援をしていく拠点。自立生活センターを立ち上げました。

 平成14年7月、3名の障害者と介助者3名で、特定非営利活動法人の認証を受け訪問介護事業を開始しました。翌年、任意団体「CILもりおか」を設立し、自立生活プログラム、ピアカウンセリングを中心に活動をしています。

設立以来の運動体としての実績
設立以来、24時間介助制度の実現を目指し、取り組んできた活動を経て、生活保護他人介護加算を合わせて24時間介助制度の実現ができました。また、市町村地域生活支援事業の入院時コミュニケーション支援事業の実現ができました。
今後も、必要な時に必要な人が県内どこでも介護制度が使えるように働きかけを行っていきます。

今度目指すもの
相談支援などを活用しながら、障害を持つ仲間がそれぞれの選択で望む地域生活が実現できるように運動を続けていきます。